「建設業許可」について当然ですがよくご相談いただくんですが、いろんな言い方で
ご相談いただきます。

「建築業許可」

「建設業登録」

「建設業者登録」

「建業許可」

「建築許可」

「建設許認可」

「金看板」

などなど、業者さんによっていろいろです。

まあどれであっても業者さんが欲しいのは正式名称「建設業許可」ということで
変わりはないのですが、紛らわしいですよね。

業者さん同士で言われる呼び方そのままで検索されたりしていることが多いようですが
元々がどんな呼び方であれ建設業許可さえ取れたらもちろん満足はしていただけると
思います(笑)

さらに紛らわしいのが「建設業許可」が28業種に分かれていて
(土木工事業、舗装工事業、内装仕上工事業、電気工事業・・・)など
(来年平成28年からは解体工事業が追加されて29業種です。)
がある中で、「建築工事業」というのがあることなんです。

建築工事というのは家を建てるとか、ビルを建てるとか総合的な仕事で、そのために
多くの下請け業者さんを使ってそれら各業者さんを調整して工事をさせるというのが
仕事になります。

ちなみに土木工事というのもいろんな専門工事業者さんを使って、道路を通す、
橋を作る、トンネルを作る、という業種になります。

ですから、土木と建築に関しては「一式工事」と呼ばれて、他の専門工事とは違い
総合的な工事だと認識されているのです。

しかしながら、このせいでややこしさが加速します(笑)

建設業許可には一般と特定という種類があって、おそらくそれをどこかで聞かれたと
思うのですが、「一般建設業許可」を「建築一式」が欲しい、と説明される場合が
あるんです。

でもよくよく聞いてみると、建築一式が欲しいというわけではなく、他の専門工事を
今までずっとされてきて、その専門工事の許可が欲しいんだということが分かる訳です。

そのあたりは、しっかりインタビューして聞き取りをしないと、建設業許可が取れたけども
実際に仕事には役に立たなかった・・ということになりかねません。

 

あと、よく呼び方が似ている許可として「建築確認申請」っていうのがありまして、
家やビルを新築する際に、建築主が確認申請をして、建物が建築基準法とかの
法令を守っているならば建物を建ててもいいよ、という確認済証が発行される
手続きがあります。

建物を建ててもいいよ、、、つまり建築許可、、と呼ぶ方もおられまして
当方のサイトが検索でヒットしてしまうようです。

となると、ご相談の電話をお受けしても話がかみ合っておらず、ようやくこちらが
あー、建築確認申請のことか・・と気付くわけです。

呼び名は似ていてもこれの内容については全く私たちではわかりません。

建築士さんが図面等を作成して、それをもとに申請するものですからね。

 

意外と建築確認申請で困っておられる方も多いようで、定期的にご相談の電話があるのですが
いろんな悩みがあるものです。

建築確認の悩みがある方にとっては、「建設業許可」なんてものがあるとは想像もつかない
かもしれませんね。